専門診

 

Specialized Area

手外科診

​手外科診の特徴

人間はスイッチを押す、物を掴む、パソコンを操作する、字を書くなど手を使って様々な動作をします。日常生活を送る、仕事をするなど生活を送る上で手はとても重要なものです。このように人間の行動に重要な手の怪我、病気を治療するのが手の外科です。 

当院の手外科では、基板となる整形外科学会専門医を取得した後に、さらに手外科についての専門研修を終え、技術を習得し、専門医試験に合格した手外科専門医が主に治療を行います。 

肘~手指などの骨折、脱臼などはもちろんのこと腱の断裂、神経の断裂、手の変形、しびれなどの末梢神経障害に対する治療や関節鏡を用いての低侵襲手術、さらに顕微鏡を用いて切断した指の再接着(マイクロサージャリ―技術)、小児の上肢の外傷治療なども行っています。 

手、上肢の怪我、しびれや使いづらさ、変形などでお困りの患者様がおられましたら是非ご相談ください。  

20201228-183256.jpg

​外来について

手外科外来の受診は予約制で紹介状お持ちの方のみ受診可能です。他医療機関・かかりつけ医より紹介状(診療情報提供書)をお持ちのうえ、受診してください。可能であれば、これまでに検査されたレントゲン・MRI・CTなどをお持ちいただけますと、より多くのご説明が可能となります。 

医療機関専用ダイヤル

045-949-7151

初めて受診される方

045-949-7143

再診の方

045-949-7489

​代表的な疾患と治療法

橈骨遠位端骨折 

手関節で頻度の高い骨折で、高齢者の中でも頻度の多い3大骨折のうちの1つです。その治療は正しく行われないと、機能障害を来し、痛みやしびれ、可動域制限が遺残します。川崎教授は橈骨遠位端骨折の治療の日本のガイドラインの策定委員でもあり、本骨折の研究・講演を数多く行ってきました。当院では患者さんの骨折型に応じて最適なプレートを使い分けて、年間約100例近くの橈骨遠位端骨折の手術を行っています。

hand_01_edited.jpg

舟状骨偽関節

舟状骨骨折は見逃されることが多く、偽関節を生じやすい骨折です。当院の舟状骨偽関節の手術は、常に最先端の治療を行っています。まず、欠損が少ない症例には低侵襲な鏡視下での手術を行っており、これによって術後の痛みも少なく、早期の退院が可能です。次に、欠損が大きい症例や再発例などには、拡大鏡を用いて、血管を付けたままの骨を同じ手から採取して移植する、血管柄付き骨移植術を行っています。さらに、通常はスクリューによって固定しますが、症例によっては舟状骨用の小さなプレートを使用して固定しています。

hand_02_edited.jpg

母指CM関節症

親指の付け根の関節の変形で女性に多い疾患です。薬物療法や装具療法で治療が困難な場合は、関節固定術と関節形成術のどちらかの手術を選択します。関節形成術は大菱形骨を摘出した後、自己腱や特殊な切れにくい糸を用いて母指を制動するのが通常の方法ですが、当院では早期からの使用と長期にわたる制動の維持のために、2つの方法を組み合わせた最新のHybrid法を行っています、これまでに100例以上に本法を行っています。

hand_03_edited.jpg

デュプイトレン拘縮 

デュプイトレン拘縮は手のひらから手指にかけてひきつれが起こる原因不明の病気です。高度に進行した場合は指の使いづらさが生じるので手術が必要となります。皮膚のひきつれを解除すると、皮膚の欠損が生じるため当院では皮弁(血流のある皮膚)を使用して無理のない縫合をします。

hand_04.png

小児上肢外傷

小児の上肢外傷は軽症なものから重症な外傷まで全て将来的な変形・成長障害などが起こるリスクがあり、初期治療が非常に重要となります。保存療法でも、ギプス固定方法、固定期間、観察期間など、未来ある小児の患者さんのために、他院から多くの緊急の症例を受け入れております。 

経皮的な鋼線刺入術だけでなく、小さな上肢の骨折部を観血的に整復する必要がある場合、当院では可及的速やかに最適な手術治療を行っており、術後の通院による継続処置を行い、長期的な骨の成長過程を経過観察しています。

hand_05.png
hand_06.png
hand_07.png
hand_08.png
hand_09.png

人工肘関節置換術 

加齢により肘関節の軟骨が消失した場合や関節リウマチによる肘関節の変形を来した場合には、肘関節の可動域制限や痛みを生じます。当院ではそのような患者さんに対して、可動域や疼痛の改善が得られやすい人工肘関節置換術を行っています。また、高齢者の上腕骨の遠位部の骨折では治療に難渋することも多く、症例によってプレートで固定することも前述の人工肘関節置換術にすることもあります。

hand_10.png

手指の再接着術、皮弁形成術

外傷により、手指の切断や上下肢の皮膚や軟部組織の欠損が生じた場合には、顕微鏡を用いて血管や神経、腱の縫合や、血管を付けた皮膚の移植(皮弁形成術)を行います。 当院形成外科、藤ヶ丘病院の整形外科・形成外科とも協力して治療を行っています。

 手根管症候群 

閉経後女性、重労働者、橈骨遠位端骨折、糖尿病、透析患者等では、手のしびれや痛みを生じることがあり、手掌部での正中神経の絞扼が原因です。悪化すると指の対立を行う筋が委縮し、手のつまみや細かい運動がしにくくなります。当院では安全な治療を目標としており、小皮切で正中神経を直接確認し、愛護的に神経を剥離する手術を行っています。

hand_11.png

 閉経後の女性の手指の痛み、変形 

手指の変形や痺れ、疼痛(へバーデン結節・ブシャール結節、手根管症候群、ばね指、ケルバン腱鞘炎)などの症状は、閉経後の女性に発症することが多く、近年女性ホルモンとの関連が指摘されています。当院では女性ホルモンとの関係に注目し、大豆の代謝産物であるエクオールの補充をお勧めしています。薬物療法、指のギプスや装具による保存的加療も積極的に行っています。

hand_12.png
 
 
 

担当医

1_kawasaki2_edited_edited.jpg

診療科長 教授

川崎 恵吉

昭和大学 1991年卒

【専門】整形外科一般、手外科

​【資格】

  • ​医学博士

  • 日本整形外科学会認定

         整形外科専門医・指導医

  • 日本手外科学会認定

         手外科専門医

  • 日本スポーツ協会公認

         スポーツドクター

8_Sakai_edited2.jpg

講師

酒井 健

聖マリアンナ医科大学 2007年卒 

【専門】整形外科一般、手外科、

    肘関節外科

​【資格】

  • 医学博士

  • 日本整形外科学会認定

          整形外科専門医・指導医

  • 日本手外科学会認定

          手外科専門医

11_Sakamoto_edited.jpg

助教

坂本 和歌子

愛知医科大学 2011年卒

【専門】整形外科一般、手外科

​【資格】

  • 医学博士

  • 日本整形外科学会認定

          整形外科専門医・指導医

  • 日本スポーツ協会公認

          スポーツドクター

  • (公財)日本体操協会役員管理

   女子新体操日本代表

          チームドクター

 

​研修医・医学生に向けて

品川にある昭和大学病院、当院、江東豊洲病院、藤ヶ丘病院の昭和大学付属病院とその関連病院に所属する昭和大学の手外科チームは、年に3回ほど合同カンファレンスを行い、協力して治療を行い、また数多くの学会発表を行っています。また、横浜2病院間(当院と藤ヶ丘病院)では、整形外科・形成外科の枠を通り越して、共に手外科外来を担当し(藤ヶ丘病院木曜日午後、安田知弘講師・高木信介講師)、合同で手術を行うこともあります。ヨーロッパやアメリカの手外科学会にも積極的に参加、学会発表を行い、また手術手技の向上のため、海外や国内でのキャダバーを用いたトレーニングにも参加しています。昭和大学の手外科チームは留学を奨励し、主任教授である稲垣克記医師はアメリカのメイヨークリニックに留学、その後瀧川宗一郎前教授、平原博庸兼任講師、富田一誠客員教授、池田純兼任講師、久保和俊講師(江東豊洲病院)が留学し、一方当院の川崎教授は2014年にスイス・ドイツ・オーストリアに留学し、その後久保講師が留学し、研鑽を積んでいます。当医局の手外科専門医は17名に登り、若手医師にも専門医の取得のための指導と教育を行っています。 

hand_1309.jpg
hand_1299_edited.jpg